血糖値、うまくコントロールして!

本当に怖い糖尿病

血糖値はたった1つの病気のチェックにしか使いません。それが「糖尿病」です。今ではHbAc1でのチェックもありますが、今でも健康診断では重要な要素です。

聞くことは多いですが、どういう病気でしょうか?
糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われず、血糖値が高い状態が続く症状です。この病気が怖いのは糖尿病そのものではなく、様々な合併症にあります。

どんな合併症があるか、まとめました。
動脈硬化
 脳卒中
 心筋梗塞
細小血管障害
 網膜症
 腎症
 神経障害

動脈硬化

動脈硬化は糖尿病があると進行しやすくなり、合併症による深刻な状況を引き起こす原因になります。脳卒中や、心筋梗塞、足の壊疽など極めて重篤な病気を引き起こします。

脳卒中

「脳卒中」にはいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」に分けられます。特に糖尿病患者さんに多いのは脳梗塞のほうです。手足の麻痺や言葉が急に出なくなる、ものが二重に見えるなどの症状がみられ、重症の場合は生命に関わります。また、血管が完全に詰まっていなくても血流が悪くなり、頭が重い、物忘れがひどい、怒りっぽいなどの症状があらわれますので、これらの症状がある場合は、ただちに医師の診察を受けましょう。
また脳卒中は命にかかわるだけでなく、手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることもあり、患者さんはもちろん、ご家族の生活にも影響を及ぼします。

自覚症状

  • 口の動きの異変・ろれつが回らなくなる/言葉が出なくなる
  • 口をうまく閉められなくなる/顔に歪みが出る
  • 片方の手足に力が入らない・痺れが起こる
  • 片方の目に膜がかかったように見えなくなる
  • 視野が狭くなったり、目の焦点が合わなくなる/物が二重・三重になって見える
  • 人の言うことがうまく理解できない
  • 思ったように文字が書けない

これらの症状が出たら速やかにお医者さんに診てもらいましょう。脳梗塞は時間との勝負です!

また、以下のような症状が日常的に出る場合もチェックしてもらうことをオススメします!

  • 頭痛や肩こりが、突然発生する
  • 物忘れが多くなった
  • 飲み物や食べ物が飲み込みにくい
  • 痰がからんだり、むせる
  • 声がうまく出にくい
  • めまいや耳鳴り、手足のしびれ、震えなどの症状が起こりやすい
  • 真っ直ぐ歩けない、障害物がないのに躓く
  • 階段などで片方の足がよく引っかかる
  • 指先が痺れたり思うように動かない
  • 字が汚くなった
  • 簡単な計算が咄嗟にできないことが増えた
予防方法

運動や食生活の見直しなど日々の生活習慣を見直し、水分補給をしっかりしましょう。
ちなみにお酒は水分に入りません、念のため。


心筋梗塞

心臓麻痺・心臓発作も言います。動脈硬化や血管内の脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態です。なお、心筋に血液が行かないものの壊死にまで至らない前段階を「狭心症」といいます。強い胸部の痛みなどが15分以上持続します。なお、血流が回復しないと数時間以上続きます。顔が蒼ざめ、冷や汗、除脈、血圧の低下、脈拍の上昇などを伴い、意識不明に陥ることもあります。

自覚症状

  • 胸の痛み(広範囲にわたり押されるような痛み)
  • 呼吸困難
  • 吐き気・嘔吐
  • 左手小指の痛み
  • 肩や背中の痛み
  • 冷や汗

当然ですが、これらの症状が出たら速やかにお医者さんに診てもらいましょう。

予防方法

食事・食生活の改善・バランスのとれた食事、そして今は抗酸化食品に注目が集まっています。
活性酸素が血管を傷つけているという調査結果もありますから当然ですね!
また、食物繊維が脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすという調査もあります。
45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです(なお水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです)。
また、青魚に含まれるEPAやオメガ3脂肪酸が中性脂肪の上昇を抑えたり血管を強化するという調査もあります。
あ、アニサキスには注意してくださいね。


細小血管障害

毛細血管の病変から始まる病態で、糖尿病に特徴的な合併症です。主な症例は網膜症、腎症、神経障害で、この三者を糖尿病性三大合併症といいます。

網膜症

網膜の血管が傷み、目のかすみや視力低下、症状が進むと失明してしまうこともあります。

腎症

糖尿病により腎臓の働きが悪くなると、血圧の上昇、尿中にたん白が混じる、体がむくむなどの症状があらわれます。更に症状が進むと、腎不全や尿毒症など生命にかかわる重篤な症状を引き起こします。
これにより腎不全になってしまうと、人工透析を受ける必要が出てきます。透析導入の原因の第1位はこの腎症です。

神経障害

神経が障害され、信号がすばやく体のすみずみまで伝達するという働きが低下します。これに伴い、足の感覚が麻痺して、傷があったとしても気づかずに放置してしまい、足が壊疽することもあります。

いかがでしょうか?放っておくと大変なことになります。しかも厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、糖尿病の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、 316万6,000人で、前回の調査よりも46万人以上増加しました。また男性の15.5%、女性の9.8%が糖尿病の疑いがあると言われています。
世界でも有病率は9%であり3億4,700万人と言われています(世界保健機関(WHO)は、成人の糖尿病有病者数が2014年までに4億2,200万人に達したと公表しています)。

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