水中ウォーキングでダイエットを目指す人に

よく「体への負荷が少なく、お年寄りや関節を痛めている人にもおススメ」とメディアでも紹介される水中ウォーキング。

今やプールにもウォーキング用のレーンが設けられ、様々な人が水中ウォーキングを楽しんでいます。
この記事では、実際にどれくらいダイエットに良いのかといった実用面から、どんな準備が必要かなどをご紹介します。

水中ウォーキングだけでどれだけダイエットできる?

そんな超カンタンで誰にもできる水中ウォーキングでどれだけダイエットができるでしょうか?
イートスマートさんのサイトによると、
体重60kgの人が1時間歩くと約250kcal消費します(男女、年齢によって差があります)。



水中ウォーキングのデメリット

どんなスポーツでダイエットをするにもメリットとデメリットはあります。
まずは水中ウォーキングのデメリットを紹介しておきます。

  • 効率はとても悪い
  • 準備にお金がかかる
  • 時間がかかる
  • 泳げる時間が限られている
  • 他に何もできない

効率は悪い

残念ながら、同じプールで行う水泳に比べてカロリー消費の効率は悪いです。
例えば、同じ水中のプログラムで水泳と比較すると、
60kgの人が、25mのプールを1分で1往復するペースで1時間泳ぐと、500kcal程度消費します。
一方、水中ウォーキングの場合、1時間で約250kcalと、半分程度しか消化しません。

準備にお金がかかる

水泳と同じく、水中ウォーキングも他のスポーツに比べてお金がかかります。
まずはジムの代金。
プールの使えるジムだと、月に1万円はかかります。その上、開館時間も限られています。
プールのないジムだと24時間営業で7,000円程度、ウォーキングや家の近くをランニングなら無料です。

とは言え1日おき、月に15回泳げば、1回あたり約650円です。
水泳以外にもトレーニングやプログラムもあるので、「泳がない日にはヨガのプログラムでヒーリング」など毎日通えれば
1日あたり300円。
この300~650円を高いと感じるか安いと感じるかはアナタ次第です。

水着の準備も必要になります。
ジムにせよ市営にせよ、海辺で着るようなファッション性のある水着はかえって浮いてしまいます。
ですので、水着も服と同じく買い分ける必要があります。

大抵のプールは帽子着用が必須ですので、事前に確認し、必要であれば購入しておきましょう(安いです)。
殺菌や水の循環によって衛生環境は整っていますが、それでも雑菌は多いのでゴーグルもおススメです。
度入りのゴーグルもあるので、普段メガネを着用している人は持っていると便利です。

時間がかかる

水泳は、他のスポーツより泳ぎはじめと終わってから時間が取られるのも特徴です。
泳ぐ前
・陸上のスポーツと違い、下着まで着替える
・温度差で筋肉が固くなり足がつることもあるので、事前のストレッチはしっかりと行う
泳いだ後
・全身を拭く
・下着まで含めて着替えないといけない

陸上でのスポーツと違い、「パッと行ってサッと泳げる」とできません。面倒くさがりの人にはデメリットですね。

泳げる時間が限られている

ジムのプールにせよ市営のプールにせよ、閉館時間までしか利用できず、また着替えも含めると早めに上がらないといけません。
私がプールを使用する時は、(お風呂でサウナに入ることもありますが)閉館の1時間前にはプールから上がります。
ちょっと残業があったりすると、不完全燃焼になってしまいます…

他に何もできない

当然ですが、プールの中なので、歩いている間はそれ以外のことができないのも欠点です。
飽きないコツは変化を楽しむことです。
私は往復した回数を数えたり、大股でゆったり歩いてみたり軽くランニングみたいに歩くなど、歩き方を変えながら水流を楽しんだり
歩き方による疲れ方を調べたりしています。ご参考までに。

水中ウォーキングのメリット

デメリットは紹介しましたが、それ以上にメリットがあるウォーキング(別にウォーキングに限ったことではありません。運動するのはいいことです)。続いては、そんなウォーキングのメリットをご紹介します。

  • とにかくラク!脂肪燃焼タイムまで続けやすい
  • 心肺機能がUPし、足のむくみや冷え性を防止する
  • 足裏や関節への負担が少ない

とにかくラク!脂肪燃焼タイムまで続けやすい

水中ウォーキングの一番のメリットは長時間続けられること。
1時間も走り続けるのは結構つらいですが、ウォーキングなら余裕ですよね。
ちなみに、一般的に脂肪は20分後から燃焼すると言われています。
血液の中の糖分がエネルギーとして消費された後でようやく、脂肪細胞に蓄えられた脂肪が分解されて血液中に放出されるのですが、
その脂肪が分解され始めるのが大体20分程度なのです。

心肺機能がUPし、足のむくみや冷え性を防止する

女性にとって、足のむくみや冷え性は大きな悩み。
そんな悩みを解決してくれるのもウォーキングなんです。
足は第二の心臓というのを聞いたことがないでしょうか?
血液は心臓というポンプから全身に送り出され、また心臓に戻ります。ですが、心臓から遠いうえに重力の影響を受ける下半身からの血液は、心臓から押し出す圧力だけでは足りないため、ふくらはぎの筋肉が補助ポンプとなって足に溜まった血液を押し上げているのです。
ですので、足を使わないでいると足先の毛細血管まで血液が行き渡らなくなります。
その結果血液や余分な水分、老廃物が下半身の血液内に溜まり、冷え性やむくみになりやすいのです。
逆に、ウォーキングすることで足のポンプがパワフルに機能するため、心肺機能を向上させてくれます。

足裏や関節への負担が少ない

「駅伝や長距離ランナーが足を痛めた」というニュースをよく聞きますよね。
実はランニングをしている時、足には体重の3倍以上の負荷がかかっているのです。
そのため、過度のランニングによって足裏や膝に負担がかかり、痛めてしまうことも…
水中ウォーキングならそういった負荷がかからないため、ダイエット初心者にはピッタリなんです。