甘酸っぱい悩み?思春期のニキビ予防をご紹介!

思春期のお肌トラブルと言えば“ニキビ”。中学生や高校生の時に、誰もが一度は悩んだことのあるのではないでしょうか?
実際、ニキビができやすいのは思春期がピークで、成人になるとできにくくなります。
男女での違いは、思春期は男女ともできやすさに差はあまり無いと言われていますが、お医者さんに行くのは女性のほうが倍くらい多いそうです。
また、成人になってからは、女性のほうが男性に比べてニキビができる人も多く、年齢的にも長い(年を取ってからもできやすい)そうです。

ニキビについて最新の調査結果

今までに言われてきたニキビの主な原因は次の3つでした。

  1. 毛穴の出口が角化してつまる
  2. 過剰な皮脂の分泌
  3. ニキビ菌の繁殖

私達の肌は、毛穴から出る脂によって紫外線やほこり、菌などから守られています。
ところが、毛穴の周りで皮膚が角化してしまうと、毛穴の出口がふさがり、肌を覆う脂が失われてしまいます。
すると、体は「もっと脂を出して肌を守らなきゃ」と、せっせと脂を作るようになります。
ですが、毛穴の周り(皮脂の出口)は皮膚の角化によってふさがれているため、脂は作られても外に出られません。
そして、そうなると毛穴の中に潜んでいるニキビ菌(アクネ菌)が、その皮脂を食べて繁殖し、皮膚が炎症を起こします。
これがニキビのできるメカニズムです。
(なお、ニキビ菌は「常在菌」と呼ばれ、ニキビができる人だけでなく、誰にでもいる菌です。
空気を嫌うため、普段は毛穴の中で大人しくしています。)

新しい原因⁉最新の調査結果

実は、
乳製品の摂りすぎがニキビの原因になるかもしれないという最新の調査結果が医学文献「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載されました。
↓詳細はこちら↓

週3日以上の牛乳摂取は思春期ニキビの原因か?

要約すると、

  • 調査場所はアフガニスタンの首都カーブル(カブール)
  • 皮膚科外来を受診した10~24歳の279人のニキビ患者を調査
  • 乳製品摂取量とニキビの関連性を同数の対照者との比較

これまでも、乳製品の摂り過ぎでニキビが増えるという指摘はありましたが、
この調査の結果、牛乳とニキビの関係が一層はっきりしました。
こちらも要約すると、

  • 週に3日以上牛乳を飲んでいた人は、中等度から重度のニキビのリスクがありました。
  • 低脂肪乳とニキビとの関連性は、牛乳ほどはっきりしていません。
  • 兄弟姉妹にニキビがある人は、ない人に比べてニキビリスクは約4倍でした。
  • 運動をしている人ではニキビリスクは減少していました。
  • 喫煙とニキビとの関連は明らではありません。
  • 鶏肉の摂取ではリスク低下、チョコレートとポテトチップスの摂取はリスク上昇につながりました。

原因については明らかになっていませんが、牛乳を飲み過ぎるとニキビになりやすいようです。
チョコやポテチ、牛乳でニキビリスクが上昇し、低脂肪乳ではっきりしないということは
脂肪が原因な気もしますね。

ニキビリスクを抑えるには

以上の調査結果から、ニキビを気にする人は
牛乳は飲み過ぎず(飲むなら低脂肪乳を)、しっかり運動をして鶏肉を食べるといいでしょう。
また、おやつもチョコやポテトチップスは避けた方がいいでしょう。
(チョコはポリフェノールが体にいいので、適度に食べるのはいいかもしれません)。
タバコはあまりニキビと関係ありませんが、それ以外のリスクが高いので避けましょう!
あとは肌を清潔に保つこと、十分な睡眠、栄養をバランスよく摂り、ストレスを避ければきれいな肌でいられるはずです!