1か月で10kgのダイエット⁉それ、病気じゃない?
よくWeb広告で「1週間で2キロやせた」とか「1か月で10キロやせた」といったサプリを見かけます。
私もお腹についた冬服を早く脱ぎたいです、海開きまでに10kg…せめて5kg(泣)
でも、体重ってそんなに一気に落とせるものでしょうか?
今回は1か月に何kg痩せるのが健康か考えてみたいと思います。
「算数のたかしくん」、ダイエットに挑戦する
たかしくんは健康しんだんで「やせなさい」とお医者さんに言われ、夏休みに10キロやせることにしました。
①夏休みは30日あります。たかしくんは毎日何グラムやせたらいいでしょうか。
②1グラムの脂肪は7キロカロリーあります。①の場合、たかしくんは毎日何キロカロリー減らせばいいでしょうか。
①体脂肪を10kg減らすには毎日〇g痩せないといけない
まず、「1か月で10kgの体脂肪を減らすには毎日何グラム痩せないといけないか」これは簡単です。
1kgは1,000gなので、10kg=10,000g。30日で割れば、毎日減らさないといけない脂肪は333gです。面倒なので300gにしましょう。
つまり、毎日300gずつ痩せれば、来月には-10kg達成!というわけです。
(ちなみに2月は28日しかないので、10kg痩せるためには毎日357g減らさないといけません。)
②毎日300g痩せるためには、〇kcal減らさなければならない
さて、毎日300g減らせれば1か月で10kgダイエットできることは分かりました。
では300gは何kcalでしょうか。一般に「脂肪は1gあたり7.2kcal」と言われています。
面倒なので7kcalとすると、300*7⁼2,100
つまり、毎日
摂取カロリー-消費カロリー⁼2,100kcal
たった2,100kcal減らせばいいのです。
「毎日2,100kcal減らす⁉」方法
では、私たちが1日に消費するカロリーはどれくらいでしょうか?
日本医師会さんのHPを参考に、最もダイエットが気になる
- 女性
- 18-29歳
- (10kg痩せるとちょうど良い)65kg
- 仕事は主に事務作業、たまに接客
の場合、1日に2,513kcal消費します。
つまり、毎日の食事を400kcal(カロリーメイト1箱だけ)にすれば達成します!やったね!!
ビーチの前に病院行き
…言うまでもないですが、そんな無茶なことをしたら、くびれたウエストを海で見せる前に病院でお腹の中を見られるハメになるので、絶対にやめましょう。
消費カロリーを増やしたら?
食事は3食、栄養をバランスよく摂るのは基本の「キ」です。
(炭水化物抜きダイエットについても色々言いたいですが、別の機会にします。)
では「3食キッチリ食べて2,100kcal減らせないか」考えてみましょう。
1食だいたい500kcalとすると、3食で1,500kcal。そのうえで2,100kcal減らすとすると、
毎日の消化カロリーを3,600kcalにすればいいわけです。
そのうち2,500kcalは日常生活で消費するので、残り1,100kcalをスポーツで減らせば毎日脂肪が300g減る夢のような結果が待っています。そのためには
- 歩く2倍の速度で2時間ランニングをする
- 25mのプールでクロールを1分1往復のペースで100分続ける
- ちょっと速足で5時間ウォーキングする
これくらいの運動量が必要になります、しかも毎日。
ちょっと現実的じゃないですよね。
【残酷な現実】1か月で脂肪を10kg減らすのはほぼ不可能!
つまり、食事量を減らしても、消費量を増やしても1か月で10kgのダイエットはちょっと現実的じゃないということがわかりました。
ここまで読んで「何だよ!結局できないのかよ!」と怒る人も居るかもしれませんが、Webで見かける安易にダイエットグッズ(着圧インナーやダイエットサプリなど)に頼る人が多いため、お叱りを承知で紹介しました。
ダイエットのゴールは「梅雨明けまでに-10kg!」
でも「夏までにスタイルを改善したい!」そんな気持ちも痛いほどよく分かります。
そこで、5月から梅雨で肌の露出が低い5月~7月上旬までの2ヶ月半で-10kgを目指してみませんか?
もう細かい計算は省きますが、これなら毎日100gちょっと減らせれば達成します。
食事だけでは少し消費カロリーが足りないので、スポーツで補いましょう。
スポーツの選び方などはこちらにまとめました。
もし梅雨の時期なので外に出られない、ジムに通うのが億劫な人は、毎食のご飯を少し減らしたり、砂糖の入ったドリンクを飲まないだけでもギリ達成できます。
ダイエットで体を壊すなんて本末転倒。無理せず、続けられるダイエットで「結果にコミット」しましょう( ´艸`)
短期的に「体重」は減ることも
毎日体重を計っている人でハードに食事を制限したり必死に運動しなくても「あ、昨日より500g減った!」といった嬉しい体験した人も多いと思います。
ですが残念ながら、それは主に脂肪ではなく水分や老廃物の排出が原因です。
特に女性の場合、生理周期は体内の水分量が増えるといった研究もあり、そういったときに溜めた余剰な水分が減ったことやお通じが改善して老廃物が排出されたことによる一時的な現象と思っておいたほうがいいでしょう。