今さら聞けない!加齢肌対策で聞く「ラメラ構造」って何なの?

よく、「乾燥肌や小ジワ、肌がピリピリしたり赤くなりやすいといった敏感肌の原因はラメラ構造が衰えているのが原因だ」と聞きますね。

でも、そのラメラ構造というのが何かよく分からないという人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はラメラ構造が何なのかを分かりやすく説明してみたいと思います。

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「ラメラ構造」とは

ラメラ構造というのは、簡単に言うと皮膚の中で水分と脂がミルフィーユのように重なっていることを言います(ラメラというのは「層状」という意味です)。

もう少し詳しく説明すると、ヒトの皮膚は表皮、真皮、皮下組織から構成されています。そのうちの表皮は、角質層、顆粒層、有棘層、基底層から構成されています。

その最も上にある角質層外気と接する臓器とも言われ、細菌や紫外線、化学物質などから身体全体を守っています。

その角質は、主に角質細胞と、角質細胞の隙間を生める細胞間脂質で構成されています。そしてその細胞間脂質こそ、水-脂質-水-脂質-水…と規則正しく交互にサンドイッチのような層を構成しています。これをラメラ構造(ラメラストラクチャー=液晶構造)と呼ぶのです。

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肌トラブルの原因「ラメラ構造の乱れ」とは?

その角質層の水分が、乾燥や気温といった外的要因や、ストレスや喫煙といった内的要因によって失われると、ラメラ構造の乱れが生じます。

正常な肌では水分が20-25%あるのですが、これが10%以下になると乾燥肌となります。そして乾燥肌になると、肌のターンオーバーのリズムが狂ってきます。

このまま放置すると肌の乾燥はどんどん進んでしまい、角質層が破壊されてしまいます。

そうなると、上で述べたように細菌や紫外線、化学物質などから身体全体を守っている角質のバリア機能が失われてしまい、肌荒れをはじめとした肌トラブルにつながるのです。

つまり、肌荒れだけでなくシミや変色などもまた、角質のバリア機能が失われたために紫外線の影響を受けるためにできてしまうのです(しかもバリア機能が失われるということは細菌や化学物質にも弱くなってしまうのです!)。つまり肌トラブルのケアだけでなく、健康のためにもはラメラ構造を回復させることがとても大切というわけです。


ラメラ構造の回復方法は?

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そのラメラ構造の回復は、基本的に市販されているエイジングケアの化粧品などで行えます。

実は20年ほど前までは、ラメラ構造については知られていたものの、有効成分のサイズが肌の隙間よりも1000倍ほど大きいため、ほとんど効果がありませんでした。

ところが、最近ではナノテクノロジーの進歩により有効成分が肌に浸透するくらいのサイズまで小さくできるようになったことに加え、細胞間脂質に近い構成を人工的に作れるようになり、壊れたり欠けたりした細胞間脂質を塗り直せるようになっています。

実際に化粧品を選ぶ場合、人によって肌との相性や値段など様々な基準がありますので、口コミなどを活用して自分に合った化粧品を見つけましょう。