最新の調査で判明!明るいところで寝ると、肥満の原因に⁉

シフト制の仕事のため睡眠が不安定だったり、プライベートでもLINEやアプリなどにハマってるうちに寝落ちした、という方も多いでしょう。

「明るいところで寝ても、寝た気がしない」、「電気をつけたまま寝ちゃったから疲れが取れない」そんな方も多いと思います。私も時々、電気をつけたまま寝てしまいますが、全然疲れが取れません。

実は、最新の調査結果で、明るいところで寝ると疲れが取れないだけでなく、太りやすくなるというデータが明らかになったのです。

睡眠と肥満に関する最新の調査結果

アメリカの国立衛生研究所によると、2003年から6年間、次のような調査をしたそうです。

  • 調査対象はアメリカ人とプエルトリコ人の女性(35歳~74歳)43,222人
  • 寝室でテレビや照明をつけたまま寝る人と真っ暗な状態で寝ている人の体重を比較

その結果、寝室でテレビや照明をつけたまま寝ているほうが、真っ暗な状態で寝るより太りやすかったそうです(なんと20%近くの人が5kg以上も太ったとか!)。

テレビをつけたまま寝ると肥満リスクが上がる?

肥満リスクと睡眠中の人工光曝露との関連を調査した論文が610日、「JAMA Internal Medicine」オンラインに掲載された。短期間の睡眠は肥満と関連していることが知られているが、睡眠中の電灯やテレビの影響については調査が不十分だった。(出典:美容経済新聞

今回の調査では、2003093月に米国全50州およびプエルトリコで登録された3574歳の女性43222人(平均年齢55.4 歳)を対象に、睡眠中の人工光への曝露が肥満の有病率とリスクに関連しているかどうかを検討した。対象には、交代勤務、昼間睡眠不足、妊娠、がんまたは心血管疾患の既往がない女性が選ばれた。人工光には室内照明、室外証明、テレビが含まれた。

その結果、曝露ありの場合、睡眠はベースラインでの肥満頻度高率と正の相関があることが確認された。睡眠中のいずれの人工光も、肥満症発症率と相関が見られた (リスク比1.1995% CI 1.06-1.34)。人口光への曝露無しに比べ、室内照明またはテレビがついていた場合の睡眠は5kg以上の体重増加、10%以上のBMI増加、過体重発生率、および肥満症発生率増加とそれぞれ相関していた。

原因はまだ不明

今回の調査結果で「原因は不明だが、照明のあるところで寝ることと肥満の間に因果関係がある」ということが分かりました。
季節のリズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用をもつホルモンの分泌と関係があるのではないか、という仮説も出ています。

奈良県立医科大学 疫学・予防医学講座 大林賢史准教授:
今回の研究チームも、夜間に人工の光に当たると睡眠を促すホルモン、メラトニンの分泌が抑えられる点に着目。そのことによって体内時計や食生活が乱れ、肥満につながる可能性があるとしています。(出典:FNNプライム)

少なくとも、照明をつけたまま寝ると太りやすいということですので、寝るときは電気を消して、規則正しい睡眠を心掛けるようにしましょう。